生理によってどうしてココロのバランスが崩れるの?

小さなことでイライラしたり、些細なことで落ち込んだり、感情をコントロールできなくて後悔したり、
生理前や生理中ってどうしてココロが不安定になるの……毎月そう思って過ごすのはツラいですよね。
そこで今回は、ココロのバランスが崩れやすくなる原因と対処法を学んでいきましょう。

編集協力;マイナビ学生の窓口
監修 安藤 泰善 先生

こころとからだ横浜クリニック 院長。日本精神神経学会 所属。



Episode1 Episode1

ケンカをしたくないのに親に反発しちゃう私。
そんな自分が嫌で涙が出ちゃう。 17歳・高校2年生

Episode1

生理前ってすぐイライラしちゃう。ひどいときは人と会話するのもおっくうで、自分の殻にこもってしまうときもあります。そんなときにお母さんにガミガミ言われると、感情が爆発してすぐケンカになってしまうんです。こんな小さなことで親に反発しちゃうなんて、私ってなんて小さな人間なんだろう……。大切なお母さんのこと、傷つけたくないしケンカもしたくない。こんな自分を変えたいんです。

Episode1

イライラが起こるワケを知ろう

イライラが湧いてきてしまうのは、ホルモンの変化により脳に余計な負担がかかってしまうから。
脳が疲れている状態になると、気分が落ち込むというよりも
イライラして人や物に当たりたくなってしまうといわれています。

  • 対処法 1

    イライラの矛先を向けてしまいがちな相手には、
    PMSPMSの症状が出てしまうかもしれないことを
    伝えておきましょう。 ※気持ちが不安定になりやすく、ワケもなくイライラしたり落ち込んだりすることもあります。このような症状を月経前症候群(PMS)と言います

  • 対処法 2

    脳を休めることで
    イライラを鎮めやすくなります。
    たくさん寝る、ぼんやりゆったり過ごす、
    散歩することなどで
    脳をリフレッシュすることが大事です。

Episode2 Episode2
Episode2

ちょっとしたこともマイナスにとらえてしまい、
メンタルの振り幅が抑えられない! 21歳・大学3年生

Episode2

ゼミの先輩にちょっと指摘を受けただけなのに、「自分はダメなんだ」「迷惑かけてしまった」とものすごく落ち込むことがあって……。生理前ってネガティブな感情が起きやすくて、そんなときに限って失敗しやすいんだよね。勉強もはかどりません〜。

ネガティブになってしまうワケを知ろう

排卵から生理までの期間は、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌量が少なくなりやすく、
感情がネガティブに動くこともあります。

  • 対処法 1

    好きな動画を見る、肌触りのよい服を着る、
    好きな香りをそばに置くなど
    ポジティブな感情を
    生み出す行動を意識しましょう。

  • 対処法 2

    カラダの芯を温めるよう、
    ゆっくり入浴をしましょう。
    血行の促進、むくみや冷えの解消とともに
    ココロもリラックスできます。

Episode3 Episode3

街中のあらゆることに気が立ってトゲトゲ。
通勤すらツラいんです。 25歳・マーケティング職

Episode3

生理期間は神経が過敏になって、必要以上に周りが気になってしまうんです。例えば電車など公共の場でマナー違反している人などを見ると気になって、モヤモヤしちゃったり……。普段なら気にせず過ごせるのですが、どうして生理中は細かいことが気になってしまうんだろう。

Episode3

トゲトゲしくなるワケを知ろう

周囲の環境にトゲトゲしくなってしまうのは、ホルモンバランスの変化により感覚過敏が生じるからです。
妊娠中などに危険からこどもを守るために周囲を警戒する本能が女性にありますが、
そのような本能と関連しているかもしれません。

  • 対処法 1

    鎮静効果のあるラベンダーやゼラニウムなどの
    アロマを持ち歩き、
    ココロがツラくなったときに使ってみましょう。

  • 対処法 2

    落ち着く音楽を聴きながら
    通勤してみるのもオススメ。
    透明感のあるピアノやヴァイオリンの音色、
    美しいハーモニーなどは、
    音の振動によって
    ココロを落ち着かせる効果があります。

ココロのバランスが崩れるのは
あなたのせいではありません。

生理とココロの関係を
正しく知り、
自分をやさしく
いたわってあげましょう。

こちらの記事もおすすめです

生理痛専用薬
エルペインコーワ

第②類医薬品

<効能・効果>

生理痛(主に、軟便を伴う下腹部の痛みがある場合)

この医薬品は「使用上の注意」をよく読んでお使いください。
アレルギー体質の方は、必ず薬剤師、登録販売者にご相談ください。

Share