トメダインコーワ

トメダインコーワQ&A

「トメダインコーワ」に配合されているロペラミド塩酸塩は、腸の過剰な運動を抑えるため、ぜん動運動が過剰になって起こる下痢によるおなかの痛みであれば止まるものと考えられます。また、シャクヤク末には、鎮痛鎮痙作用があるため、腹痛をともなう下痢に対して、おなかの痛みをやわらげることができます。
具体的な目安はありませんが、次の場合は、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
  • 脱水症状を来たしている場合
  • 下痢が3週間以上続いている場合(他の疾患の関与が疑われます)
  • 発熱を伴う場合、血便のある場合又は粘液便の続く場合(細菌性下痢や他の疾患の関与が疑われます)
  • 急性の激しい下痢又は腹痛・腹部膨満・吐き気などの症状を伴う場合(細菌性下痢等に起因する場合があります)
2~3日間服用しても症状がよくならない場合は、服用を中止し、添付文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。ただし、脱水や発熱など全身症状の悪化がある場合は、すみやかに医療機関を受診してください。ちなみに、1回の服用で下痢が止まらなかった場合であっても、「トメダインコーワ」の次の服用は必ず4時間以上おいてください。
下痢の症状があるときには、まず「トメダインコーワ」で対処してください。症状が治まってから、腸内環境を改善する「ザ・ガードコーワ整腸錠α3+」を服用してください。
発熱を伴う下痢のある人、血便のある人又は粘液便の続く人は、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。発熱を伴う下痢の場合は腸内感染症や虫垂炎などの原因によるほか、他の重篤な疾病による場合も考えられるので、安易に下痢止め薬を用いることなく、まずは専門家に相談する必要があります。また、血便は痔による出血のほか、胃腸の出血による場合があり、重篤な疾病に起因することがあります。
本剤を服用している間は胃腸鎮痛鎮痙薬を同時に服用しないでください。胃腸鎮痛鎮痙薬は、腸管のぜん動運動抑制作用の増強や、便秘などの副作用の増強を引き起こすおそれもあるため、「トメダインコーワ」と併用できません。
「トメダインコーワフィルム」は、服用の利便性(水なし服用)や携帯性が優れているフィルム剤ですので、外出先での「突然の下痢」に対処できるよう下痢止め薬を携帯したい方におすすめです。「トメダインコーワ錠」は、ロペラミド塩酸塩に4つの有効成分を配合した製剤です。腹痛を伴う下痢や、食あたり・水あたりを始めとした下痢に優れた効き目を現します。
15歳未満の小児は服用できません。
妊婦又は妊娠していると思われる方、授乳中の方は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
殺菌成分は、通常の腸管内に生息する腸内細菌に対しても抗菌作用をもっていますが、ブドウ球菌や大腸菌に対する抗菌作用のほうが優位であるとされています。また、下痢状態では腸内細菌のバランスが乱れている場合が多いため、殺菌成分は、結果的に腸内細菌のバランスを正常に近づけることにつながると考えられています
なお、ベルベリン塩化物水和物については、ブドウ球菌、ある種の病原性大腸菌、コレラ菌に強い増殖抑制作用を示すにも関わらず、乳酸菌に対して抑制作用を示さないこと、正常な腸内細菌叢に影響を与えないことが報告されています。

※ 厚生労働省(平成27年4月)『試験問題の作成に関する手引き』