秋冬も油断は大敵!
家庭で気を付けたい虫さされ

住環境の変化が虫さされにも影響している?

「虫さされ」といえば、「蚊」。「蚊」といえば「夏」。だから、虫さされは暑い季節だけ気を付けていれば問題ない、と思っていませんか?

確かに、蚊が活動しなくなり、人も屋内で過ごす時間が増える秋冬は、虫さされとは無縁の季節に思えますが、実は住環境などの変化によって「家の中」での虫さされも増えているんです。

木造建築が主で、風通しのよかったかつてと比較して、現在の住宅は気密性が向上し、「室温が下がりにくく、湿気が逃げにくい」構造になっています。加えて、秋冬になると、乾燥を防いだり、感染症を予防したりするために加湿器を利用するご家庭も増えています。人にとって「あたたかくて快適な環境」は、家の中に住みついて人を刺す害虫にとっても、「活動しやすい快適な環境」になっているんです。ふだん生活するうえで、どんな害虫に気を付ければよいのでしょうか。

気を付けたい害虫と対処法は?

◎ダニ
暗い場所にもぐりこんでいく習性をもち、寝具や畳、カーペットなどに潜んで繁殖するのがダニです。畳の上にカーペットを敷いたり、カーペットに小さなラグを重ねたりするのは、住み心地を良くしたり、インテリアとして心に豊かさをもたらしてくれる反面、ダニの住処を増やしてしまっている側面も。

ダニ被害が心配な場合は、こうした敷物を使わずに、スリッパやルームソックスなどで足もとを保温し、掃除機やフローリングシートなどで、ほこりをこまめに取り除くようにします。とくに畳の場合は、畳の目に沿って掃除機をかけることが、ダニや、アレルギーの原因となるその死骸を取り除くポイントです。

湿度の高い部屋では、就寝中に被害に遭うことが多いため、朝晩などタイミングを決めて換気を行いましょう。寝具も、できれば週に一度は外気にあてて、湿気を取るとよいでしょう。布団が干せない場合は、布団乾燥機を使うのがおすすめです。ダニを防ぐだけでなく、布団がカラッと、ふわふわに仕上がり、快適に眠れます。

また、掛け布団や敷き布団などの寝具のなかで、ダニの数がもっとも多く見つかるのが枕と枕カバーです。これは、人が分泌する皮脂の成分がダニを引き寄せるためだと考えられています。そこで、枕カバーの上から大きめのタオルを広げて、頭や首・背中が枕に直接触れないようにし、タオルを毎日交換するとよいでしょう。この対策は、一年を通して、ダニ被害を防ぐのにおすすめです。

◎ノミ
犬や猫といったペットを飼っているご家庭で気を付けたいのが、ノミ(ネコノミ)です。ネコノミは野良猫がいる公園や草むらなどに生息しています。そのため、公園で遊ぶ機会の多い小さなお子さんがいるご家庭や、外に出たり、ほかの猫と接触したりする機会がある家猫を飼っている場合、外から運び込んできてしまう可能性が。猫だけでなく、犬や人も刺されることがあるため、注意が必要です。

家に持ち込まれたノミは、畳の下や床材の隙間などに潜み、気温や湿度などの条件がそろっていれば、季節を問わず活動します。ノミは手足を刺すことが多いのですが、室内で発生した場合は、上半身を刺すこともあるようです。刺されたときは気づかず、刺された翌日ごろから強いかゆみや炎症が生じることが多いのが特徴です。

ペットを飼っていて、ノミが発生した場合は、くん煙型殺虫剤を使った駆除が必要です。くん煙型殺虫剤を使用する際は、ペットがその部屋に入らないようにするなど、使用上の注意を守りましょう。あわせて、ペットについたノミを駆除する対策も必要になるため、獣医師への相談をおすすめします。

換気・掃除がポイント! 駆除がポイント!
ダニへの対策 ノミへの対策

カーペットの使用を控えてほこりをこまめに取り除き、畳は目に沿って掃除機をかける

外から運び込まれるため、注意する

部屋を換気し、寝具の湿気を取る

発生したら、くん煙型殺虫剤で駆除を

枕をタオルでカバーして毎日交換する

ペットについたノミ駆除は獣医師に相談

刺されてしまったら「ウナコーワ」でケアを

ダニやノミに刺されたことが考えられる場合は、すぐれた抗炎症成分PVA(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)配合の「ウナコーワエースL」「ウナコーワエースG」または、腫れや赤みにしっかり効く、デキサメタゾン酢酸エステル配合の「ウナコーワクールα」で、早めにケアしましょう。

ウナコーワエースL第②類医薬品
効能・効果:虫さされ、かゆみ、湿疹、かぶれ、皮膚炎、あせも、じんましん

ウナコーワエースG第②類医薬品
効能・効果:虫さされ、かゆみ、湿疹、かぶれ、皮膚炎、あせも、じんましん

これらの医薬品は、薬剤師、登録販売者に相談の上、「使用上の注意」をよく読んでお使いください。

ウナコーワクールα第②類医薬品
効能・効果:虫さされ、かゆみ、湿疹、かぶれ、皮膚炎、あせも、しもやけ、じんましん

この医薬品は、薬剤師、登録販売者に相談の上、「使用上の注意」をよく読んでお使いください。

【参考】

『虫と皮膚炎』秀潤社 
『ダニのはなし』朝倉書店