大人の指先マナーレッスン

自信を持ってハレの日を迎える! 大人の指先マナーレッスン

年末年始の年末詣や初詣、お宮参りや七五三などでお参りする神社やお寺。これからの季節、いわゆる「ハレの日」には大切な人と訪れる方も多いのでは? そこで今回は、神社やお寺に行く際に身につけておきたい、基本的なマナーについてお伝えします。それに加えて、手元が美しく見える所作を知っていれば印象がアップすること間違いなし。今回はハレの日のお出かけに向けて、マナースクール「ライビウム」代表の諏内えみ先生に、知っておくと自信が持てる、美しい手元をつくるためのマナーや心得を学びます。

諏内えみさん
監修 諏内(すない)えみ先生
(マナースクールライビウム代表)

VIPアテンダント業務後、アテンダント育成指導の経験を経てマナースクール「ライビウム」、「親子・お受験作法教室」を設立。【人生を変えるふるまいとマナー】を伝授し、多くの受講生から“諏内マジック”と称賛されている。また、映画・ドラマでの有名女優のエレガント所作指導、男優のスマート所作指導にも定評がある。「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!? TV」「あさイチ」などメディア出演も多数。著書にはベストセラー『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)『大人の若見えを叶える しぐさとふるまい』(大和書房)『一流の言いかえ』(光文社)などがある。

諏内先生流! 美しいふるまいを身につけるための3つの心得

指先は全身のイメージを大きく左右する部分だと諏内先生は言います。
指先を意識して美しく保つことで、体全体の印象がエレガントに変わるのだそう。
諏内先生が指先の所作で、特に大切にしている3つの心得を教えていただきました。

余裕
慌ただしく行動するのではなく、ゆっくりと手元の動作を行うことで、心に余裕が生まれて、優雅で堂々としたふるまいをすることができます。

余白
物を渡すときなどに、一拍置いてから差し出すことで、相手も自分もゆったりとした気分になり、敬意も表せます。

余韻
何か動作を行った後に、ゆっくりと余韻を残すように手を引くと、その場に落ち着いた空気が生まれてエレガントな印象を与えます。

たとえば相手にお茶を出すとき、テーブルの上にゆっくりとお茶を置き、一拍置いてから相手の方へ少しずらして差し出す。その後、余韻を残すようにスッと手を引くと、いつもの動作が見違えるように変わって、相手への印象も格段にアップします。

LESSON 1ハレの日のお参りに自信が持てる基本のマナー

まずは、ハレの日に神社やお寺を訪れた際、覚えておくと好印象につながる、基本のマナーをご紹介します。

参道の歩き方
参道の真ん中は神様の通り道。参拝者は参道の右端か左端を歩くようにしましょう。

参道の前に鳥居がある場合は、一礼をするのも忘れずに

手水舎(てみずや)でのお清めの仕方
手水舎は、「てみずや」「てみずしゃ」「ちょうずや」「ちょうずしゃ」など、さまざまな呼び方が存在しています。手水舎に着いたら、まず柄杓(ひしゃく)で水をすくい、左手、右手、口の順番で清めましょう。 この時、水が跳ねないように静かに、また指先を揃えて行うと上品です。 最後に、次の人のために柄杓の柄に水を流し清めてから、柄杓を戻します。柄杓を手に取る時や戻す時は、もう片方の手をそっと添えると、よりエレガントな印象に。

手を拭くためのハンカチを持参しましょう。

参拝の時だけでなく、常に美しいハンカチを持っておくことも心がけたいマナーのひとつ

参拝の仕方
<神社の場合>
参拝の方法は地域や神社によって異なりますので、その神社のしきたりを尊重しましょう。今回は基本的な「二礼二拍手一礼」をご紹介します。
拝殿に着いたらまず軽くお辞儀をし、鈴がある場合は鈴を鳴らして神様にお知らせします。心の中で住所と名前を伝え、お賽銭をそっと入れましょう。この時、帽子やマフラー、手袋などの小物は外して手元に持っておくのもマナーです。

① 神様へ敬意を込めて深く二礼

手は体の前で軽く組むようにし、90度ほどの深いお辞儀をしましょう

➁ 胸の前で2回かしわ手を打つ

かしわ手とは、神様を拝む際に手のひらを打って鳴らすこと。指先を意識して揃えることで自然と背筋も伸びます

➂ お礼の気持ちを込めて一礼

お参りが終わったら、感謝の気持ちを込めて一礼をしましょう

基本的に神社はお願いごとをするところではなく、いつもお守りくださりありがとうございますなど、神様に日頃の感謝を伝える場所です。

<お寺の場合>

お寺は神社と違い、かしわ手を打ちません。まず、本堂へ着いたら一礼し、お賽銭を入れます。そして胸の前で静かに合掌し、再度一礼をします。

参拝の仕方は変わりますが、参道の歩き方や手水舎の使い方は、神社もお寺も同じです

LESSON 2ついやってしまいがち! お参りの際のNG行動

ハレの日とはいえ、神社は神様に会いに行く場所。目上の人にお会いする時のような立ち居ふるまいが必要だと諏内先生は言います。
次に、お参りの際についやってしまいがちなNG行動について学びましょう。

手袋や帽子を身につけたまま参拝する
神様にごあいさつする前には、防寒具である手袋や帽子を取るのがマナーです。また、露出の多い服装や、だらしない格好はNG。身だしなみにも気を配りましょう。

脱いだ帽子や手袋は脇に抱えるか、バッグへしまって片手にかけてお参りしましょう。

お賽銭を投げて入れる
お賽銭は神様に差し上げるものなので、豪快に投げ入れるのはNG。丁寧にそっと入れましょう。

お賽銭の小銭は、人差し指・中指を中心に、他の指を添えるように持つと、指先が綺麗に見えます。

写真をたくさん撮る
ハレの日はつい記念写真を撮りたくなるものですが、周りを気にせずパシャパシャ撮るのはマナー違反。フラッシュをたかない、人が写り込まないように注意するなど、他の参拝客への配慮を。また、拝殿や本堂は撮影禁止の場合も多いので気をつけましょう。

記念写真を撮る際は、左手を上にして手を重ねます。指先は握り込まずにスッと伸ばし、片足は一歩引くと一気に品のある雰囲気に。

上品な大人の印象を支える、ケアの行き届いた指先の美しさ

指先が清潔に美しく保たれていると、それだけでエレガントな印象を与えることができます。美しい所作も指先も、日頃から意識して身につけることが大切です。
最後に、手元の所作をより美しく見せるため、諏内先生が日頃からおこなっている爪や指先のケアについて伺いました。

「マナースクールの生徒さんには、初回のレッスンで「”品”は細部に宿ります。指先をきちんとケアして、美しく保ちましょう」とお伝えしています。それほど手元の印象は全体の印象へとつながるんです。私も普段、ハンドクリームを朝と寝る前、あとは気づいたときに1日数回塗ってケアしています。爪や甘皮部分までしっかりと保湿するよう心がけています」

そんな諏内先生に、浸透補修液「ディープセラム」を試していただきました。

すごくサラサラしていてスーッとなじんでいく、まるで美容液みたいなテクスチャーが魅力的です。これならベタつかないから、塗った後すぐに家事やパソコン作業ができるので、忙しい時にも嬉しいですね(※)」

(※)本製品は水溶性のため塗布後、水に触れたら塗り直してください

ディープセラムは「爪トラブル」のための浸透補修液。爪にうるおいを与えて保護し、地爪をすこやかに保ちます

「指先はどんな時でも自分の目に入りますので、美しく保つことで自信につながり、内面もグンと前向きになります。爪のお手入れができていないと、つい隠したくなってしまいますが、キレイな指先なら堂々と美しい所作でふるまいたくなりますよね」

「基本的なマナーと美しいふるまいは、自分の印象がアップするだけでなく、周りの人にとっても心地よいもの。指先の所作ひとつで、思いやりや敬意が相手に伝わります」と諏内先生。
今回学んだ所作を実践すれば、神社やお寺を訪れた時にも堂々と振る舞えるはず。美しい所作と指先を手に入れて、自信を持ってハレの日を迎えましょう。

詳しい商品情報はこちら

合わせて読みたい