手元美人の所作ガイド

夏のお出かけを上品に演出
印象がグッとアップする手元美人の所作ガイド

夏はお出かけが楽しい季節。人と会う機会が増える方も多いのでは? そんなとき、意識したいのが手元の所作です。手や指先は、意外と視線がいく部分。所作が美しいと全体の印象がグンとアップしますよ。
そこで今回は、好印象コミュニケーション講師の片岡かこ先生に、美しい手元をつくるための所作やマナーをレッスンしていただきます。また、所作を引き立てるためにも日頃から気を配りたい指先や手元のケアについてもお話を伺いました。この夏は、手元から自信をつけて、お出かけを楽しみましょう!

片岡 かこさん
監修 片岡 かこさん
(好印象コミュニケーション講師)

大学卒業後、ANA(全日本空輸株式会社)の客室乗務員として各国VIPを含む100万人以上のお客様サービスに携わり、一流の接遇やマナー、コミュニケーションスキルを体得。その経験を活かし、現在は好印象コミュニケーション講師・マナー講師として個人向け講座や企業研修を行う。「すべての人が自分に自信を持ち、自分らしく輝くためのお手伝いをする」ことをモットーに、幅広く活躍中。

まず知っておきたい、美しい所作をつくる3つのポイント

片岡先生曰く、「所作やマナーは相手への思いやり」。
「いつでも前提としてあるのは『周りの人を不快にさせない』という思いやりの気持ちです。とくに手元や指先などは目がいきやすい場所。美しく整え、相手へのリスペクトを表現できると好印象です」
そこで、所作を学ぶ前に覚えておきたい、3つのポイントを教えていただきました。

①「指先をそろえる」
指をそろえようと意識することで指先まで神経が行き届き、丁寧に物を扱うことができます。
とくに何か物を持つときは、できるだけ指先を使うことを意識してみてください。美しくそろった指先は、優雅で、品性あふれる印象を与えてくれます。

②「音をたてない」
大きな音をたてる動作は、相手にがさつな印象を与えてしまいます。忙しくてスピーディーに動かなければいけない場合は、最後の動作だけでもゆっくりと丁寧に行いましょう。全体の印象がやわらかくなります。

③「ながら」は禁物!
たとえば「スマホを見ながら人と話す」など、2つの動作を同時に行うと落ち着かない印象になり、一緒にいる相手に不快な気持ちを抱かせてしまうことも。一つひとつの動作に集中しましょう。

LESSON 1 夏のお出かけシーンを素敵に印象づける美しい所作

まずは、夏のお出かけの際にちょっと意識するだけで印象がアップする、手元の所作を教えていただきます。

バッグの持ち方
ハンドル部分をギュッと握るのではなく、持ち手を指に引っかけるようにして持つと上品な印象に。そのとき、卵を握っているように手の中に空間空けるのがコツです。また、人差し指をスッと伸ばして添えると、優雅な大人の雰囲気を演出できますよ。

日傘の扱い方
<差すとき>
傘は立ち止まってゆっくりと開き、指先をそろえて柄をふんわり持つのがコツ。このとき、手をクロスさせて持つとより優雅な印象になります。

人とすれ違うときは少し日傘を傾けるなど、周りへの心配りも大切に

<持ち歩くとき>
日傘は持ち歩きにも注意が必要です。後ろを歩く人にぶつからないよう、縦にして持つようにしましょう。このときも指をそろえると美しく見えます。

指をそろえると持ちにくい場合は、安全を優先し、握ってもOK

サングラスのつけ外し
夏になると出番が増えるサングラス。片手で乱暴につけ外しするのではなく、両手の指先をそろえてテンプル(こめかみあたりにかかる部分)を軽く持ち、ゆっくりとした動作で行うのがポイント。上品に見えますよ。

レンズの表面の汚れは案外目立つもの。なるべくレンズに指が触れないようテンプルを持つのがコツ

スマートフォンの持ち方
スマホを持つときも、やはり指をそろえることがポイント。反対の手で肘を支えると、安定する上に、目線が高くなり姿勢も美しく見えます。
スマホを見るときは前かがみになりがちですが、猫背になることで実年齢より老けて見えてしまいます。所作を美しく見せるには、姿勢も大切です。

片手だけでフリック入力するより、反対の手の人差し指を使って画面を操作するほうが美しく見えます

LESSON 2撮影の際により美しく見えるポージングのコツ

食事の席や旅行先などで記念写真を撮影することも多いはず。ところが、いざカメラを向けられたとき、ポーズに悩むことはありませんか?
次は、写真撮影の際に意識すると印象に差がつく、ポージングや手元の見せ方を学びましょう!

立ちポーズ
肩の力を抜いてリラックスしつつも、体幹を意識するのがポイント。
背中の真ん中のジッパーを引き上げるようなイメージで立つと、凛とした印象の立ち姿になりますよ。

片足を前に出し、かかとを少しだけ浮かせると、スタイルに緊張感が生まれ、脚長効果も期待できます

座りポーズ
真正面から写るよりも、カメラに対して身体をやや斜めにして上半身をひねると、のっぺりとせず、きれいに見えます。
置き場に困りがちな手は、テーブルの上で自然に重ねましょう。膝の上でもいいですが、かしこまった雰囲気になりやすいので、場面に合わせるのが良いでしょう。

あまりポーズを取ろうと意識せず、少し動きをつけると自然に写ることができます

より上品に見える手元のコツ
顔周りに手を添えるポーズは華やかな印象になるだけでなく、小顔効果も期待できます。ただし、頬杖をついてしまうと、だらしない印象に。体の重心は真ん中に、手は軽く添えるだけにするのがポイントです。

あごのあたりに、軽く握った手を添えて。指はあえてきっちりそろえないほうがこなれた印象になりますよ

LESSON 3食事のシーンで役立つ手元の所作

食事の際、意外と目がいきやすいのが手元。ここからは、食事のシーンで覚えておくと役立つ、基本的な手元の所作をレッスンしていただきます。

ナイフとフォークの美しい持ち方
力を入れずにナイフとフォークを軽く握り、人差し指を伸ばして添えるのがポイント。お肉などを切るときは、ナイフがお皿を擦って大きな音を立てないように力を加減しましょう。また、食事中にナイフとフォークを置く際は、ナイフの刃を自分側に向け、音をたてないようにそっと置きます。

姿勢に気をつけると一層上品に!
食事の際には以下の3つについても注意しましょう。姿勢が美しいと、手元の所作も一層上品に映えます。

  • 骨盤を立てて背筋を伸ばす
  • 肘をテーブルに乗せない
  • 肘を張らず、脇をしめる

グラスの持ち方
グラスは、底の丸い部分を握らずに、脚の下のほうを指をそろえて持つのがポイント。乾杯するときは、グラス同士を当てないのがマナーです。高く上げすぎず、胸の高さまで掲げるくらいにとどめましょう。その際にグラスの底に反対の手を添えれば、より上品です。

指を伸ばして持つと美しく見えますが、安定しなければ指を曲げて持ってもOK

グラスを置くときは小指側から
グラスを置くときは、小指側の手の側面をテーブルにつけてからゆっくり置くと音が鳴らず、丁寧な印象を与えます。

ティーカップの持ち方
指先をそろえてハンドル部分をつまむように持ちます。また、お砂糖やミルクをスプーンで混ぜるときは、利き手と反対の手でハンドルの上を押さえて。その後、利き手側に回してからいただきます。

持ちにくいときは指をハンドルに通してOK
指をそろえて持ちにくい場合には、ハンドル部分に第一関節くらいまで指を入れて、軽く握りこんでもOKです。

きちんとお手入れの行き届いた指先なら、一層上品な印象に

お手入れの行き届いた指先や爪は清潔感があり、相手にも良い印象を与えてくれるもの。せっかく手元の所作を身につけても、指先や爪がボロボロでは台無しです。
そこで最後に、手元や所作をより美しく見せるため、片岡先生が日頃から心がけているという爪や指先のケアについて伺いました。

普段から手元の保湿ケアには気を配っているという片岡先生。
「美しい手元を保つために、乾燥は大敵です。常に手と爪の保湿を心がけています。CA時代はネイルオイルをポケットに入れて頻繁に塗るようにしていました。今も料理や洗い物で手が荒れがちなので、水仕事時のゴム手袋は必須。また、気づいたときすぐに保湿できるように、家のあちこちにハンドクリームを置いています」

そんな片岡先生は、以前より浸透補修液「ディープセラム」を使用しているのだとか。

「寝室に置いて、夜寝る前に塗っています。オイルみたいにこってりしているのかと思ったら意外とサラッとしていて塗りやすいんですよね。ネイルカラーをしているときには爪の根元や裏側に塗るといいと知って、いつでも気軽にケアできるのが嬉しいです」

ディープセラムは「爪トラブル」のための浸透補修液。爪にうるおいを与えて保護し、地爪をすこやかに保ちます

「指先がきれいだとシンプルに気分が上がりますよね。縦すじなどが目立たないすこやかな爪が目に入るたび、ハッピーな気持ちになって、表情まで明るくなるような気がします」

「所作やマナーを身に付けることで気持ちに余裕が生まれ、周囲の人にも感じよく接することができますよ」と片岡先生。さらに、お手入れの行き届いた指先は、見た目だけでなく、内面にも自信をもたらしてくれるはず。
この夏は、美しい所作と指先を手に入れて、どんなシーンでも堂々と優雅にお出かけを楽しんでくださいね。

詳しい商品情報はこちら

合わせて読みたい