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美しい手指を目指すネイルケア。
おつかれ爪を労わるキレイ習慣って?

記事提供:DRESS

スキンケアやヘアケアと比べると、後回しになることが多い手指のケア。特にネイルケアはお手入れが行き届かず、二枚爪や縦すじ、ささくれなどの爪トラブルを抱えている方も多いかもしれません。今回は、簡単に生活の中に取り入れられるネイルケアの方法を、DRESSオンラインイベントの内容とともにお届けします。

美しい手指を目指すネイルケア。おつかれ爪を労わるキレイ習慣って?

2021年1月30日、爪トラブルのための浸透補修液「ディープセラム」とDRESSのコラボイベントを開催しました。テーマは「すっぴん爪がキレイな秘訣」。事前にDRESS会員の方々からいただいたアンケートの中には「爪の正しいケア方法を知りたい」といった要望が多く寄せられました!

せわしない日々の中では、手指をつい道具みたいに扱ってしまい、爪トラブルがあっても見て見ぬふり……。でも、顔や髪と同様、手指もまた、大切な身体の一部です。これを機会に、正しいネイルケアを習慣にしてみませんか?

今回イベントにご登壇いただいたのは、こちらのおふたり。

<登壇者プロフィール>

河瀬璃菜(かわせ・りな)さん
河瀬璃菜(かわせ・りな)さん

料理家・フードプロデューサー。1988年5月8日生まれ。福岡県出身。レシピ/商品開発、コンサル、執筆、取材、イベント出演、撮影、店舗プロデュース等、食にまつわる様々な仕事をしている。大手企業のCM広告やTV出演などその活動は多岐に渡る。近年では地方活性化のための6次産業支援に力を入れている。

小林智子(こばやし・ともこ)先生
小林智子(こばやし・ともこ)先生

皮膚科専門医・医学博士。2010年日本医科大学医学部卒業後名古屋大学皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了。同志社大学アンチエイジングセンターにて糖化と肌についての研究を行う。糖化に着目したブランド「ドクターレシピ」を監修。著書に「皮膚科医が行っている極上肌の作りかた」(彩図社)など。

トークイベントの様子を動画で見る

内面からのキレイを意識することが大切

内面からのキレイを意識することが大切

――河瀬さんは料理研究家として、手元を撮影される機会も多く、手指をすこやかに保つということを大切にされていると伺っております。具体的にされている手や爪のケアがあれば教えていただけますか?

河瀬さん : 特にこの時期の水仕事ってほんとに手が乾燥しがちです。あとは食材が段ボールで送られてくるんですが、段ボールに触れる機会が多くなると水分をもっていかれるんですね。ですので、こまめにハンドクリームを塗ったりだとか、水仕事をする時にはゴム手袋をして洗い物をするように心がけています。

――ありがとうございます。小林先生、水仕事などが多い方が心がけるとよいケア方法を教えていただけますでしょうか?

小林先生 : 基本的には河瀬さんが実践されているように、刺激から手を守ることが重要です。具体的には、洗い物をするときにはゴム手袋をつけたり、手を洗った後はこまめに保湿することが大切です。あとは水仕事のときの温度にも注意が必要で、この時期寒いからと熱い温度で手を洗うと乾燥しやすくなります。ぬるま湯で洗うようにするといいですね。

――ありがとうございます。水温も重要なんですね。今回、参加者の方からは「内面からのキレイを保つために普段から摂取している食べ物などあれば教えてほしい」とのお声も多かったのですが、河瀬さんは何かありますか?

河瀬さん : 食事は「何を摂ればよくなる」と一概に言えるものでもないと思っています。それぞれの個人の体調や習慣に合わせて常にカスタマイズしていくことが必要ですね。私は毎年それを知るために、血液と尿検査で栄養解析を行っているんですよ。今の自分にどんなビタミンが足りていないかとか、お医者さんが自分の栄養状態を知れるレポートを書いてくれるんですね。その結果をもとに今年はこういう食事をしようという目標を持っていたりします。

ただベースとして大事にしてほしい食事の考え方は「まごわやさしい」という古来からある食生活。「ま」=まめ、「ご」=ごま、「わ」=わかめ、「や」=野菜、「さ」=魚、「し」=しいたけ、「い」=いもです。これら7品目の食材たちをまんべんなく取り入れることで健康的な食生活が送れると言われています。

その食生活をベースに、昨日はお酒を飲みすぎたから、ビタミンB群、ビタミンCを補給できるあれを食べようとかそんな感じで調整しつつ食事をしています。

――やはりキレイを保つ秘訣はひとつではないんですね! 食事以外だとどうですか?

河瀬さん : 私はサウナが好きで、あとはトレーニングに行ったりしています。そのせいかわからないのですが、爪とか髪が伸びるのが早いんですよ(笑)。時期にもよりますが、サウナには週2~3回くらいは行ってますね。サウナに入りたいがために都内の私設スタジオはサウナの横に作りました(笑)。

トレーニングは週に1回パーソナルレッスンを受けていますね。自分を律してトレーニングを行うのは私には難しいので、パーソナルトレーニングで、人と約束した状態を作ることで続けられてます。

――小林先生にお伺いします。河瀬さんの内面からキレイを保つためにされていることって医学的に見ていかがでしょうか?

小林先生 : 共感できることがいっぱいあります。私も、食事についてはバランスが大事だと考えています。ただ、日本人女性の場合はタンパク質が不足しがちなので、タンパク質は意識して摂ることをおすすめします。爪だけでなく肌もタンパク質からできていますし、タンパク質が不足していると乾燥をもたらします。 運動については、特に下半身に筋力をつけることで代謝が上がりやすくなり、肌や爪の調子がよくなると言われています。サウナも末梢の血流量が上がるのでおすすめですね。

「予防すること」をもっと大事にしてみて!

「予防すること」をもっと大事にしてみて!

――河瀬さんは過去にネイルなどをしていたこともあったと伺っていますが、地爪になってから気持ちの変化などはありましたでしょうか?

河瀬さん : 仕事柄もう10年以上ネイルはしていないんですね。昔は地爪が薄く、二枚爪にもなりやすく、すぐに欠けたりしていたのですが、それを誤魔化すためにネイルをしてたんですよね。もちろんネイルをすることが悪いことだとは思いません。ただ私の場合は、地爪を育てていくことで地爪に自信が持てるようになって、そのままの自分を愛してあげられるような感覚になったのかなって思います。トラブルが出たときになんとかするっていうよりも、トラブルが出ない状態を作るというような、予防美容や予防医療の大切さを感じています。

「予防すること」をもっと大事にしてみて!

小林先生 : 予防医療は重要だと言われていて、それは内面からのケアでも同じことが言えると思います。トラブルがあったときに、ケアをしようと思う人って多いんですけど、それ以上に内からのケアが必要だなって思います。今私は「糖化」の研究をしているのですが、糖化ストレスといって、血液の中で余った糖がタンパク質などと結合して老化をもたらすってものなんですけど。この糖化というのは、食事や運動などの生活習慣による影響が大きいんですね。それにより見た目年齢に大きな違いができてしまうことがわかっています。例えば野菜から食べたり、血糖値を上げない食事を心がけたり、あと食後はだらっとしないでちょこちょこ動くだけでも変わってきます。

私自身、常にSNSなどで言っているのがスキンケアやネイルケアだけにとらわれるな、ということです。もちろん保湿など大切なのですが、それ以上に食事・運動・睡眠といった生活習慣がきちんとできていないとすこやかな肌や髪爪は作られないと考えています。

「予防」という概念は今後もっと重要視されるんじゃないかなと思いますね。

おつかれ爪のお悩みと改善方法について

〈参加者の爪に関するお悩み〉

  • 1位 : 爪が割れやすい
  • 2位 : 縦に線やしわが入っている
  • 3位 : 乾燥
  • 4位 : 薄い・二枚爪
  • 5位 : ささくれ

今回皆さんから伺ったお悩みで多い順はこのようになっていました。ここからは医学的な視点から爪に関するお悩みのケア方法を小林先生に伺っていきます。

■「手指の乾燥」アルコール消毒する前は手に水分を残さない

――参加者の皆さんは爪に何かしらお悩みを抱えている方が多く、爪がおつかれのようですね。ちなみに河瀬さんは、現在、爪のお悩みなどはありますか?

河瀬さん : この中だと私が特に気になるのは、爪や指先の乾燥ですね……。コロナ禍で消毒による乾燥や手荒れがひどくて。この季節なんかは特に乾燥する気がしています。

小林先生 : 消毒というのは高濃度のアルコールによって菌を死滅させることを目的としているんですね。この高濃度アルコールには揮発性があって、すぐに蒸発してしまう特徴があります。その蒸発の時に肌の水分も一緒に蒸発してしまい、乾燥が促されてしまうんですね。そのため、消毒する前は必ず手に水分が残っていないことが大切です。

消毒後、完全に水分が揮発した後には保湿することも大切です。基本的なことですがそれぞれのタイミングは重要です。爪についても手と同様。手指までしっかり保湿することを意識しましょう。

■「爪が割れやすい」とにかく乾燥を防ぐ!

――「爪が割れやすい原因は加齢や乾燥なのでしょうか? どうしたら改善できるのでしょうか?」という質問が多く寄せられたのですが、原因と改善方法を教えていただけますでしょうか?

小林先生 : 爪が割れやすいのはずばり乾燥が原因です。乾燥をもたらす原因はたくさんあってアルコール消毒や手洗いなんかもそうなんですけど、紙や段ボールに触れる作業における刺激もそのひとつです。ですので、そういった原因を一つひとつ見直す必要があります。

やはり大事なことはこまめに保湿をする、手袋をするといったことですね。特に寝る前なんかは、たっぷりクリームを塗ってべたべたした状態にするってこともポイントです。また、水仕事が多い方には、撥水作用のあるハンドクリームを使ってもらうと、手荒れ予防の助けになるんじゃないかなって思います。

あとは補足なんですけど、ハンドクリームを塗るときに手のひらに意識がいきがちですが、指先1本1本まで丁寧に保湿するってことも大事ですね。

■「爪に縦線やしわが入っている」

――縦線(縦すじ)やしわが入っているというお声も多くあったのですが、原因と改善方法など教えていただけますでしょうか?

小林先生 : 縦すじと横すじによって少し原因が異なります。縦すじは主に加齢と乾燥が原因です。基本的には保湿をして、内からのケアを心がけることが大切になってきます。

一方、横すじについてはいろんな原因があって、爪母(※爪を生やす指示を送っている部分)の一時的なダメージやキューティクルの手入れによってできることがあります。例えばひどい手荒れがあったりすると爪にも横すじが入ったりします。

また、過剰な甘皮ケアによる爪母のダメージなどの外傷によることもあります。横すじの原因には栄養障害など全身疾患からくることもありますので、ひどい場合には病院などで診てもらうことをおすすめします。

■「薄い・二枚爪について」爪が柔らかいタイミングでケアを

――薄い・二枚爪のお悩みに対する応急処置やおすすめのケア方法などあれば教えていただけますでしょうか?

小林先生 : 先端の凹凸は細かいやすりで優しく削る程度で表面だけ整えるっていう程度のケアをしていただくのが良いかと思います。無理に切ってしまうと深爪になってばい菌が入ってしまう可能性もあります。できればお風呂上がりの爪が柔らかいタイミングで整えると、二枚爪になったりするリスクは低くなります。強化剤のようなマニキュアも手に入りますのでおすすめです。

■「ささくれ」無理してめくってしまうのはNG

――ささくれの原因と改善方法について教えていただけますでしょうか?

小林先生 : ささくれの原因も主に乾燥です。爪の周りの皮膚が乾燥すると、肌の角層の一部がさけてしまうんですね。それがいわゆる、“ささくれ”になります。ささくれをめくって血が出た経験がある人も多いと思うんですけど、それは角層のその下の真皮層までめくれたサインです。傷が深いとそのぶん雑菌が入りやすく、感染のリスクにも繋がってしまいます。どうしても気になるときには、こまめに保湿するか硬くなったところをハサミで切るまでに留めておいた方がベターです。手元にハサミがないときには、絆創膏などで覆ったほうがいいですね。物理的にめくれない状況をつくってください。

質問コーナー

Q:医学的な見地からすると、ジェルネイルをし続けることについてはどう思われますか?

カラーリング剤や除光液は大なり小なり爪へのダメージになってしまいます。かといって、ジェルネイルが必ずしもNGというわけではありません。ジェルネイルをやることによる精神的なメリットもあるんですね。ですので、ジェルネイルをつける期間とつけない期間とでメリハリをつけて楽しむのが医学的には推奨できる楽しみ方だと思います。

Q:甘皮処理のやり過ぎはよくないのでしょうか?

過剰な甘皮処理は爪ダメージの原因になります。処理することでジェルネイルやマニキュアがキレイに塗れるメリットはありますが、自分で行うのは推奨できません。処理する際は熟練のネイリストに任せるといいと思います。

Q:冷え性の影響もあり、冬は特に指先の乾燥がひどくなります。おすすめの解消法を教えてください。

さっき河瀬さんが仰っていたサウナは血流量も上がりますしおすすめです。あとは筋トレも。特に下半身の筋肉って全身の中での割合も多いので、下半身を鍛えるような筋トレをすると血流がよくなって冷え性が改善したという話も聞きます。

Q:おすすめの爪のハンドマッサージがあったら教えてください

保湿を兼ねたマッサージをするときには、ハンドクリームをたっぷり使ってください。手を洗うときと同じように手のひらだけではなく、手の甲、指先まで伸ばしていく。手のひらの真ん中のくぼみにツボがあるので、そこを押しながら広げたり。

指先をマッサージするときには、先端のところに圧をかける感じで伸ばしてあげる。これで万遍なく保湿もされます。イタ気持ちいいと感じるくらい押して大丈夫です。手は顔などと違って角層が分厚いところなので、多少圧をかけても肌への刺激は少なくなります。

爪は何歳からでもすこやかに

爪は何歳からでもすこやかに

身体全体の中で爪はとても小さなパーツのように感じます。ですが、いかに手指の先までケアを意識するかが大切なのだとイベントを通じて感じました。「きちんとした知識を持って、日々小さいながらでも継続をしていくことで、理想の爪を作っていけるんだなぁと改めて認識しました」と河瀬さん。

おふたりのお話しにもあったように、ポイントは”こまめな保湿”と”正しい生活習慣”。

「爪は栄養が全身に行き渡るうちの末端の存在なので、バランスの良い食事や運動、睡眠でしっかりと爪に栄養を届けてあげることですこやかな爪が育ちます。毎日地道なケアでもコツコツ積み重ねることで必ずキレイな爪になりますので、今日からぜひ”美爪ケア”を心がけてみてください(小林先生)」

もしも自分の爪がおつかれ気味でしたら、この機会に地爪を労わるケアに挑戦してみてはいかがでしょうか。

トークイベントの様子はこちら

※ライブ配信をまとめた動画のため、一部音声が聞き取りにくい箇所がございます。あらかじめご了承くださいませ。