「バンテリン」を胸に刻み、頂点へ
バスケットボール
横浜ビー・コルセアーズ森井 健太 選手

バスケットボールで得た経験を子どもたちに伝えていきたい

バンテリン40周年おめでとうございます。興和さんには、2017-18年シーズンから横浜ビー・コルセアーズのトップパートナーとしてチームを支えていただいています。僕たちプロのスポーツ選手にとって、パートナー企業の存在は非常に大きなものです。どんなときも変わらず支えてくださって、本当にありがたく思っています。
特にバンテリンは市販品で手に入りやすく、多くの人が名前を知っているブランド。そんな製品を提供いただけていることが、とても感慨深いです。
あとは、40年という長い年月、トップブランドであり続けているのも本当にすごいことだと思います。40年間続いているブランドの名に恥じない成績を残していきたいですし、その応援に応えられるようなチーム、そしてプロアスリートでありたいと思います。

僕がバスケットボールを始めたのは小学校1年生のとき。それから20年以上、バスケットボールに携わっています。実は小学生のときから、僕はプロバスケットボール選手を目指していました。きっかけは、石川県出身の元プロバスケットボール選手・北卓也さん(現・川崎ブレイブサンダースゼネラルマネージャー)が、地元の子どもたちを招いて開いたバスケ教室。日本を代表する選手に出会えたことは良い刺激となり、そのとき初めて「プロ選手になりたい」と意識するようになりました。今でも僕の原動力になっている体験です。
プロバスケットボール選手になれた今、僕も北さんと同じように、バスケットボールで得た経験を子どもたちに伝えていきたいと強く感じています。地元石川県で始めたバスケ教室も、開催してもう6~7年が経ちました。もちろん誰もがバスケットボール選手になれるわけではないし、別の人生を歩む選択肢もあります。それでも、バスケットボールで得られる、諦めずに挑戦する心や逆境に立ち向かう力などは、子どもたちのこれからの人生に大いに役立つと思います。技術だけでなく、考え方や心の持ちようなどを教えることも自分の役目だと感じています。
強くなって期待に応えることが、僕たちにできる恩返し

バスケットボールの面白いところは、一人では難しくても仲間となら強い敵に立ち向かい、勝つチャンスがあること。実際に、足し算ではなく、個々の力や想いが掛け合わさって、チームの良さが飛躍的に伸びたと感じたのが、シーズン王者を決めるプレーオフ「チャンピオンシップ」に出場できた2022-23シーズンです。
あの時期は練習する時間が待ち遠しいほどそれぞれの想いが高まって、一体感のあるチームをつくり上げることができました。やらされるのではなく、自分たちの意思で練習に励み、強くなる瞬間を味わえたとき、「バスケットボールを続けていて良かった」と心から感じました。
そして、良いときも悪いときも、いつも応援してくれるブースター(ファン)の存在には、本当にいつも支えられています。バスケットボールは“流れ”のスポーツなので、それを後押ししてくれる声援や、会場を盛り上げる横浜ビー・コルセアーズ独自の応援アイテム「B-CLAP(ビークラップ)」の音もとてもありがたく、力になっていますね。平日のアウェー戦にも関わらず、遠方まで応援しに来てくれるファンの方もいて、僕たちももっと頑張らなければいけないと身が引き締まります。
当たり前のことですが、たくさんの方々に支えられて今のチームがあります。さらに強くなって、皆さんの期待に応えることが僕たちにできる恩返し。パートナーの皆さんも、応援してくれるファン・ブースターの方々も、引き続き僕たちと一緒に頂点へ向かって歩みを続けていただけたらうれしいです。
2025-26シーズンに向けては、チャンピオンシップに出場した当時の一体感をもう一度つくり上げることが、勝利への近道だと信じています。応援してくださる皆さんが「横浜ビー・コルセアーズを応援していてよかった」と思えるよう、チームの持ち味であるハングリーさを生かして躍動していきます。目指すはチャンピオンシップ出場。この高い目標に向かって、チーム一丸となって頑張るので、これからも応援よろしくお願いいたします!
PROFILE

森井 健太 選手
バスケットボール
1995年生まれ、石川県出身。ポジションはポイントカード。学生時代は名門・洛南高校、早稲田大学でプレーし、大学のリーグ戦ではアシスト王に輝いた。大学卒業後は新潟アルビレックスBBへ入団し、プロバスケットボール選手としてのキャリアをスタート。2020-21シーズンに横浜ビー・コルセアーズへ移籍。2022-23シーズンには、「チャンピオンシップ」にクラブ史上初めて出場を果たした。相手の心を折るような強度の高いディフェンスが持ち味。座右の銘は「挑戦する心」。