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プロデビューから約20年。
「バンテリン」と共に歩んだ日々

ゴルフ

有村 智恵 選手

有村 智恵選手インタビュー画像

「バンテリン」は、私の毎日をそっと支え続けてくれる

笑顔の有村選手画像

バンテリンが40周年を迎えられるとのこと、おめでとうございます。私自身、CMに起用していただいたご縁もあり、バンテリンの製品には日頃からお世話になっています。今は子育て中でしゃがんだり立ったりする動作が多いので、サポーターをよく使っていますし、プレーのときには塗るタイプや貼るタイプの製品を、シーンに応じて「こんなときはこれ」と使い分けています。バンテリンは、ふだんの生活でもプレーの場面でも、私をそっと支えてくれているんです。

そんなバンテリンが40年もの間、皆さんに愛され続けてきたこと、私がその魅力を伝える一員になれていることが心からうれしいです。これからも、ますます多くの方に支持されるブランドであり続けてほしいですね。

興和さんとのお付き合いも、もう15年以上になりますね。どんなときも心強い味方でいてくれているのですが、特に支えを実感したのは、アメリカツアーでスランプに陥ったときです。現地の支社の方々が応援に駆けつけてくださったのですが、それが本当にありがたくて。今でも折に触れて思い出します。

インタビューに応える有村選手画像

また、興和さんは2013年から、私の地元・熊本で「KKT杯バンテリンレディスオープン」を開催してくださっています。熊本地震やコロナ禍による中止といった困難を経ても、今なお大会の開催を続けてくれています。私個人への応援にとどまらず、大会を通してゴルフ界を盛り上げてくださっていることにも感謝の気持ちでいっぱいです。

ここまで、渡米したり、母になったりとさまざまなことがありました。そんな中でファンの方々同様、調子が良いときも悪いときも支え続けてくれているのが、興和さんをはじめとするスポンサーの皆さんです。「自分の存在が肯定されている」という安心感と、挑戦し続ける勇気をもらっています。

ゴルフとの関わり方が変わっても「上達したい」という想いは変わらない

ゴルフの楽しさを語る有村選手画像

プロデビュー20周年を来年に控えた今、私が改めて感じているのは「やっぱりゴルフはすごく楽しい」ということ。昔は選手としての楽しさしか知りませんでしたが、今は大会を運営したり、解説者やインタビュアーという立場でほかの選手の話を聞いたりと、客観的な視点でゴルフと向き合う機会が多くなり、奥深い魅力をより実感しています。

ゴルフは「メンタルのスポーツ」と言われるくらい、己と対話する時間が長いんです。反射を使うような動きがなく、必ず自分の意思で動き出さなければならないので、体の緊張や感情のブレがボールにダイレクトに伝わります。微妙な差が大きなミスにつながることもあれば、会心のショットを生むこともある。そこが最も難しいところであり、醍醐味でもあります。

繊細な集中力が求められる一方で、ゴルフほど周りの人と会話を楽しみながらプレーできるスポーツは、ほかにないかもしれません。私がゴルフに夢中になった大きな要因の一つが、同伴するプレーヤーとの関係が自然と深まっていく楽しさでした。個人的には、一緒に食事をするよりも、一緒にゴルフをするほうがずっと親密になれると思っています。

そんな魅力的なスポーツを長く続けられていることが、今は素直にうれしいです。解説者やインタビュアーなどを務める機会が増えても、決して競技としてのゴルフを諦めたわけではありません。根底には常に「もっともっと上達したい」という想いがあります。ほかの選手のプレーからさまざまなことを学び、自分のゴルフにも活かしていきたいです。

そして、ここまでゴルフを続けていられるのは、ファンの方々の支えがあってこそ。競技中の私だけでなく、私の人生そのものを応援してくれていることに感謝しています。つい最近も、昔からのファンの方がツアー復帰を応援しにきてくれました。私が20歳くらいのときに手作りしてくれた「できる子」と書かれた横断幕をバーンと掲げて。ちょっぴり気恥ずかしかったけど「ああ、帰ってきたな」と実感できました。

「あなたへのプレゼントを選ぶ時間が人生の楽しみ」と言ってくれたご夫婦もいます。それまではファンの方々に対して「時間もお金もいっぱい使ってくれているんだから、良い成績を残さないと」という申し訳なさを感じていたのですが、その言葉を聞いてからは前向きになれました。「自分が誰かの人生の楽しみになれるってすごいな」「どうせなら私も一緒に楽しもう!」と思えるようになったんです。

私は来年でプロデビュー20周年。40年続くバンテリンには、まだまだ及びませんね。これからも変わらず、ゴルフと向き合い続けたいと思っています。そして、ファンの方々と一緒に楽しみながら、この魅力あふれるゴルフをもっと盛り上げていけたらうれしいです。

PROFILE

有村 智恵選手のプロフィール画像

有村 智恵 選手

ゴルフ

1987年生まれ、熊本県出身。10歳でゴルフを始め、2002年に全国中学ゴルフ選手権で優勝。憧れの宮里藍を追って東北高校に進学し、2006年にプロテストをトップ合格、同年プロデビュー。2008年に「プロミスレディス」で初優勝を飾り、翌年は5勝を挙げ賞金ランキング3位に。2013年からはアメリカツアーにも挑戦。2016年の熊本地震をきっかけに日本ツアーへ復帰し、2018年に6年ぶりの優勝を遂げた。2021年に結婚後、2024年に双子の母に。現在は育児をしながら、選手としてはもちろん、大会運営や競技解説など、活躍の幅を広げている。