
虫刺されは、蚊、ブヨ(ブユ)、ダニ、ノミ、ハチ、ガなどに刺されたり、触れたりして虫の毒が皮膚に付いたり注入されたりして起こります。たとえば、蚊に刺された場合、蚊が血を吸うときに唾液が出されます。この唾液に反応して、体内の細胞から化学物質(ヒスタミン、セロトニン、ヒアルロニダーゼ等)が分泌され、このヒスタミンが神経細胞を刺激して「かゆみ」が起こります。
虫さされにより生じるアレルギー反応は、2種類の反応からなり、ひとつは2時間前後で消えたりなくなる急性反応です。もうひとつは、アレルギー反応によって、肥満細胞から種々の生理活性物質が遊離され、痒みを伴う皮膚反応を示す遅延反応があります。これが二種類の皮膚症状として顕著です。
急性反応は、刺されてから15分から30分をピークとする強い痒みを伴う浮腫性の紅斑で、虫刺され等によって、痛み、かゆみ、腫れなどの症状が現れますが、たいていは刺されてから2~3時間で治まります。即時反応(I 型アレルギー)が主な反応です。
遅延反応は、刺されてから5~6時間後に発赤を伴い腫れ始め、痒みを伴って24~48時間をかけてピークに達し、1週間後には色素沈着を残して消退する反応(IV型アレルギー)です。刺された箇所にみられる症状には、発赤、かゆみ、熱感、腫れ、痛みなどがあります。
また、体質的にアレルギーが出やすい人の場合、症状が長びいたり、悪化してケロイド状になることがあります。アルコールや脂っこいもの、甘いものが好きな人、香辛料をよく食べる人、また、糖尿病や肥満の人、肝臓の悪い人などは治りにくいことがあります。